| ゴルフコースは、見た目の美しさとは裏腹に、歩く人間にとっては非常に「危険な罠」が潜んでいる場所です。
早朝の朝露を含んだラフ、散水直後のグリーン周り、枯れ葉が積もった林帯、そして急角度の法面(のりめん)。 これらは全て、一瞬の油断で足を滑らせ、大怪我につながるリスクポイントです。 特に、お客様の安全を守り、重いバッグを担いで移動するキャディにとって、「滑る」ことは業務上の最大のタブーであり、恐怖でもあります。 「滑って転んで、お客様のクラブを折ってしまったら…」 「斜面で踏ん張りが効かず、足首を捻挫してしまったら…」 そんな現場の不安を解消するために、Runjoyのキャディシューズには、一般的なスニーカーとは一線を画す「ソール(靴底)テクノロジー」が搭載されています。 今回は、なぜRunjoyのシューズは滑らないのか。その技術的な秘密と、グリップ力がもたらす意外なメリットについて詳しく解説します。
1.ゴルフ場は「氷の上」と同じ?滑りのメカニズムなぜ、芝生の上はこれほどまでに滑りやすいのでしょうか。 それは、芝の葉に含まれる水分と、土の表面との間に「水膜」ができるからです。特に日本のゴルフ場特有の野芝や高麗芝は、濡れると摩擦係数が極端に低下し、まるで氷の上を歩いているような状態になることがあります。 キャディの業務において、特に危険なのは以下の3つのシーンです。 ①法面(のりめん)の上り下りコースとコースを区切る土手や、グリーン周りの急な斜面。ここを斜めに横切ったり、駆け下りたりする際、靴底が地面を捉えきれないと、そのまま滑落する危険があります。 ②カート道の継ぎ目や濡れたグレーチングコンクリートやアスファルトのカート道、特に排水溝の蓋(グレーチング)は、スパイク(鋲)付きのシューズだと逆に接地面が減って滑りやすくなることがあります。 ③バンカーの出入り砂を含んだ芝は非常に滑りやすく、バンカーの縁(エッジ)で足を取られるケースも少なくありません。 これらの環境下で、体重+荷物(約10kg〜)の負荷を支え続けるには、並大抵のグリップ力では足りないのです。 2.スパイクレスなのに最強!の秘密Runjoyのキャディシューズは、基本的に「スパイクレス」を採用しています。 「え?スパイク(鋲)があったほうが滑らないんじゃないの?」 そう思われる方も多いでしょう。確かにかつてはそうでした。しかし、現代のテクノロジーは進化しています。 なぜキャディはスパイクレスなのか?最大の理由は「グリーンの保護」です。鋭利なスパイクは、繊細なグリーン面を傷つけ、病気の原因を作ってしまいます。そのため、多くのゴルフ場でキャディのスパイクシューズ着用は禁止されています。 また、クラブハウス内やアスファルトの上を歩く際、突き上げ感がなく疲れにくいのもスパイクレスの利点です。 グリップ力を生む「独自の凹凸形状」Runjoyのソールを裏返して見てみてください。単純な波模様ではありません。 多角形の突起(ラグ)が、様々な向きに配置されているのが分かるはずです。
この複雑なパターンの組み合わせにより、点ではなく「面」全体で地面を捉えるため、スパイク以上の安定感を実現しているのです。
3.泥詰まりこそ大敵。計算された「セルフクリーニング機能」どれだけ優れたソールパターンでも、溝が泥で埋まってしまえば、その効果はゼロになり、ツルツルのゴム底になってしまいます。 特に雨の日のキャディ業務では、粘土質の泥が容赦なく靴底に付着します。 Runjoyのソール開発において、最も苦心したポイントの一つがこの「泥はけの良さ」です。 泥を「逃がす」道を作る突起と突起の間隔(溝の幅)を、狭すぎず広すぎない絶妙なバランスで設計しています。 歩くたびにソールが屈曲(曲がる)することで、溝の形が変わり、挟まった泥や小石を自然に排出する仕組みになっています。 常に溝がクリアな状態に保たれるため、ラウンドの後半になってもグリップ力が落ちません。「なんか最近よく滑るな」と思ったら、それは靴の寿命ではなく、泥詰まりしやすい設計の靴を履いているからかもしれません。 4.グリップ力は「疲れにくさ」に直結する「安全のために滑らない靴が良い」のは当然ですが、実はグリップ力にはもう一つ、大きなメリットがあります。 それは**「疲労の軽減」**です。 無意識の「ブレーキ」が体力を奪う人間は、滑りやすい場所を歩く時、無意識のうちに体に力を入れ、バランスを取ろうとします(これを姿勢反射と言います)。 「ツルッといくかも」という微細な恐怖心が、ふくらはぎや太もも、背中 の筋肉を常に緊張状態にさせます。これが蓄積すると、夕方の「どっと来る疲れ」になります。 信頼できるグリップが「脱力」を生む逆に、「この靴なら絶対 に滑らない」という安心感があれば、体は無駄な力を抜き、リラックスして歩くことができます。 地面をしっかり掴んでくれるので、蹴り出しのエネルギーロスも少なくなります。 Runjoyを履いたキャディさんから「仕事終わりの足のむくみが減った」という声が多いのは、クッション性だけでなく、この高いグリップ力が「無駄な緊張」を取り除いているからなのです。 |

